撮影日記 2026年7月~12月:季節を探して、関東を歩く

撮影日記2026年7月4日 関東雨天限界オジ、晴れを求めて新潟へ逃亡する 〜ニーガタ・イージャンな週末撮影日記〜
この日記を書いているのは、7月7日。
本日はスポーツ関連の展示会へ行く予定です。その後に私用もあるので、17時30分には戻らなければいけません。
……なのに、頭の中は仕事の段取りではなく、
「途中でどこか撮影できないかな?」
でいっぱいです。
仕事、展示会、私用、移動時間。
普通の大人なら、ここでスケジュール管理に集中するところです。
しかし私は違います。
脳内ではすでにカメラバッグを背負っています。
たぶん、社会人としての優先順位が少しだけバグっています。
上野の不忍池の風鈴は7月10日から。
森の風鈴小径(日本橋)は7月17日から。
うーん、まだ少し早い。
忙しい午前中を乗り切りながら、撮影スポットを検討する。
早朝からネット通販業を回しつつ、心だけは常に週末の空模様へ出張中です。
いよいよ夏シーズンの到来ですね。
今年こそ、私はまだ未知の領域である「花火大会撮影」にチャレンジしたいと思っています。
ただ、これが本当に師匠がほしい。
皆さん、花火をものすごく綺麗に撮られているじゃないですか。
光の線が美しく流れて、夜空に咲く花みたいで。
一方、私が撮ったらどうなるのか。
「え、これは花火ですか?それとも手ブレの芸術祭ですか?」
そんな未来が少し見えています。
Canon EOS Rと古いEFレンズたちで、どこまで戦えるのか。
機材より腕だと分かっていても、その腕がまだ準備運動どころか、靴ひもを結んでいる段階なのが問題です。
さて、ここで最近困ったことを突然発表します。
仕事場の卓上カレンダーです。
1月と7月、2月と8月が裏表になっているタイプなのですが、どうやら私は1月が終わった時点で、その紙を捨てていたようです。
6月が終わり、
「ああ、今年も半分終わったか……」
と少し感傷に浸っていたら、7月がありませんでした。
感傷に浸っている場合ではありません。
未来を自分の手で処分しておりました。
なんとも間抜けです。
でも、こういう自分がちょっと好きです。
7月カレンダーなしで過ごすか、改めて買うか、現在検討中です。
大人としては買うべきです。
ネタとしては、このまま過ごすべきです。
そんな話はさておき、日記に戻ります。
2026年7月4日土曜日。
この日は新潟へ行ってきました。
理由は簡単です。
新潟だけ晴れていたからです。
「え、そんな理由?」
そうです。そんな理由です。
6月の関東は、とにかく雨、雨、雨、曇り、曇り、雨、雨、雨。
週末専門撮影部隊長の私にとっては、なかなか厳しい状況でした。
週末しか動けない人間にとって、土日の天気は人生の通知表みたいなものです。
晴れなら優。
曇りなら可。
雨なら追試です。
そんな中、天気予報とにらめっこしていて思ったのです。
「ニーガタ、イージャン」
日本海側なので、関東とは天気が違う。
新潟は関東ではないって?
はい、知っています。
私は「関東風景紀行」というサイトを中心にいろいろやっていますが、お堅い人間ではありません。
静岡も行った。山梨も行った。長野も行った。
ならば、新潟もイージャンです。
地図上の境界線より、晴れマークを信じる男です。
この週末は、妻も同行。
温室好きの妻の意見も取り入れて、今回のラインナップはこんな感じです。
新潟総鎮守 白山神社
新潟県立植物園
国営越後丘陵公園
あじさい公園(十日町市)
この日は2時30分起床。
早朝ではありません。もはや夜です。
3時には出発。
理由は、関越自動車道の新座料金所を4時前に通過するためです。
たぶん深夜割引が入るはず。
はい、そのはずです。
こういう時だけ計算が妙に細かい男です。
普段の買い物では「まあいいか」と言いがちなのに、高速代の割引となると急に会計士の目になります。
人間とは不思議なものです。
外環から関越へ。
いつもなら「あっという間に到着」と言いたいところですが、今回は違いました。
ひたすら直線。
ずっと直線。
ジャンクションや分岐があると気が紛れるのですが、ひたすら真っ直ぐは意外ときつい。
人生も高速道路も、少し曲がり角があった方が飽きないのかもしれません。
そんな中、妻がのちに起きる不吉な出来事を予言します。
「この車、うるさくない?」
うーん。
今の車は、街乗りや荷物運びには頼れる相棒ですが、高速道路ではそれなりに音がします。
レクサスとか乗りたいですね。
ただし、今のところ気持ちだけレクサスです。
財布の中身は、きちんと現実を見ています。
その時は「まあ、こんなものかな」とスルーしていました。
これが後に、しっかり伏線回収されます。
最初に訪れたのは、早朝の蓮狙いで「新潟総鎮守 白山神社」。
風鈴まつりも開催中ということで楽しみにしていましたが、想像以上に良かったです。
まず蓮池。
満開です。綺麗です。最高です。
やっぱり蓮の花は逆光で撮りたい。
花びらが透ける感じがたまりません。
朝の光に照らされた蓮は、本当に美しいですね。
そして風鈴。
神社のいたるところに、色とりどりの風鈴が吊るされていました。
久しぶりの太陽。
蓮、風鈴、紫陽花。
この時点で、もう今日の撮れ高は満足です。
まだ朝なのに、気持ちだけはエンドロールです。
ありがとうございます、白山神社様。
白山神社というと、東京都文京区の白山神社のあじさい祭りを思い出しますが、新潟の白山神社も本当に素敵でした。
来てよかったです。
次に向かうのは、新潟県立植物園。
ただ、オープンまで時間があったので、福島潟へ寄ってみることにしました。
せっかくなので海沿いを通ろうということで、途中「寄居浜」へ。
関東に住んでいると、海といえば太平洋のイメージが強いのですが、日本海はやっぱり新鮮です。
水が透き通るように綺麗で、砂浜までは行けませんでしたが、海の空気をしっかり堪能できました。
その後に寄った福島潟は、水辺、野鳥、植物、田園風景がそろう、新潟らしい自然スポット。
蓮の花やオニバスを観察しました。
撮影している方も多く、地元の方に愛されている場所なのだと思います。
ここで妻が、撮影に夢中になっているご婦人に、
「撮影の付き合いって、だるいですよねー」
的なことを話しかけていました。
ご婦人、若干ひきつっていました。
でも、まんざらでもなさそうでした。
撮影好きの夫を持つ者同士、言葉にしなくても分かり合える何かがあるのでしょう。
たぶん、そこには「待つ側の連帯感」があります。
こちらが蓮を撮っている間、向こうは忍耐を育てているのです。
その後は、新潟といえば田んぼ。
やっぱり新潟の田園風景は綺麗です。
遮るものが少なく、遠くまで見渡せる感じ。
地平線まで田んぼが続いていくような広がり。
写真を撮るようになってから、こういう風景の美しさに改めて気づくようになりました。
今回は時間の都合で会えませんでしたが、新潟には妹夫婦が住んでいます。
ふと冬に遊びに行くのもありだなと思いました。
私の車はスタッドレスではないし、雪道運転も慣れていません。
でも妹夫婦は車を2台持っている。きっとスタッドレスです。
つまり、雪景色に連れて行ってもらえるのでは?
おお。
天才的な発想です。
自分では運転せず、雪景色だけ撮りたい。
発想としてはかなり都合がいいですが、撮影者としては正直でありたいところです。
お昼は道の駅「阿賀野」でおにぎり。
新潟といえばお米。やっぱり美味しいです。
水が綺麗で、ごはんが美味しい。
これはもう反則ですね。
おにぎりを食べながら、
「米って、こんなに主役だったっけ?」
と思いました。
その後、妹に教えてもらった道の駅「たがみ」に寄り、野菜などを購入。
訪れた土地の道の駅でご当地野菜を買うのが、わりと好きです。
旅先の道の駅で野菜を買うと、ちゃんと暮らしを楽しんでいる人みたいな気分になります。
実際はカレンダーの7月を捨てる人間です。
そして、いよいよ新潟県立植物園へ。
こちらは国内最大級の温室があるとのことで、妻の目的地です。
彼女は「オオギバショウ」を見たいらしい。
私は正直、最初はそこまで興味がありませんでした。
オオギバショウと言われても、頭の中ではまだ「大きい何か」くらいの理解です。
でも、外で見たら夕日と合わせてカッコよさそうですね。
南の島なら屋外でも見られるらしいです。
南の島、行きたいです。
撮影という名目で行きたいです。
できれば旅費も撮影機材費として心の中で処理したいです。
私は温室には入らず、池の睡蓮、紫陽花、トンボなど、外のお庭を撮影して楽しみました。
お互い好き勝手に楽しむ。
これが我が家の旅スタイルです。
一緒に来ているのに、現地ではわりと別行動。
仲が悪いわけではありません。
各自の専門分野を尊重しているだけです。
たぶん。
お庭もかなり綺麗で、睡蓮がたくさん咲いていました。
次に向かったのは、私の目的地「国営越後丘陵公園」。
やっぱり国営公園は整備が素晴らしいですね。
広い敷地に紫陽花がたくさん咲いていて、とても綺麗でした。
特に紫陽花階段。
これは良かったです。
写真好きにはたまらない場所でした。
バラ園では、バラの二番花も綺麗に咲いていました。
紫陽花もバラも楽しめるとは、なかなか贅沢です。
このあたりで、私の撮影欲はかなり満たされていました。
胃袋で言えば、もう大盛り定食を食べた後です。
でも写真だけは別腹です。
最後に寄ったのが、あじさい公園(十日町市)。
かなり高い場所にあり、細い小路を上がっていくスタイル。
「本当にこの先にあるの?」と不安になるやつです。
こういう時、毎回思います。
「ナビさん、本当に合ってますか?」
でも、こういう場所ほど良い景色が待っていたりします。
こちらではお祭りも開催されていて、灯籠と紫陽花の雰囲気がとても綺麗でした。
そんな感じで、この日の新潟旅は終了。
帰宅は遅くなるかなと思っていましたが、十日町市からは2時間ちょっとで帰宅。
新潟も広いですが、長岡くらいまでなら今後の守備範囲に入れてもいいかもしれません。
関東風景紀行と言いながら、守備範囲がどんどん広がっています。
そのうち「だいたい東日本風景紀行」になるかもしれません。
そして翌日、日曜日。
スーパーへ買い出しに行くことになり、息子が運転するということで、私は助手席へ。
すると、車から
「ウォーン」
という音が。
これか。
妻が言っていたのは、これか。
運転席側ではあまり気にならなかったのですが、助手席だとよく分かりました。
これは確かに変です。
あわててディーラーに電話し、その日のうちに点検してもらったところ、ハブベアリングの故障とのこと。
まあ、これだけ乗っていれば仕方ありません。
でも、大事に至らなくて本当に良かったです。
来週修理予定です。
思えば、妻の「この車うるさくない?」は、ただの感想ではありませんでした。
あれは警告音を聞き分ける人間センサーです。
私はそれを、
「高速だし、こんなもんでしょ」
で流しました。
こうしてまた一つ、家庭内の危機察知能力ランキングで順位を落としました。
たぶん私は最下位です。
でも、写真の撮れ高だけはありました。
そんなこんなで、土曜日限定の新潟旅は終了。
晴れを求めて新潟まで走り、蓮、風鈴、紫陽花、田んぼ、日本海、睡蓮、バラまで撮影して、最後は車の異音でしっかりオチまでつく。
なかなか盛りだくさんの週末でした。
関東風景紀行と言いながら、また少し守備範囲が広がってしまいました。
でも、いいんです。
ニーガタ、イージャン。












