像の撮影は、被写体そのものの造形美だけでなく、光と影によって表情を変える“静のドラマ”を楽しめるジャンルです。朝や夕方など、柔らかな斜光が当たる時間帯は、像の輪郭や質感が際立ち、彫刻の陰影が豊かに浮かび上がります。背景をシンプルにまとめることで主題が引き立ち、逆光を利用すればシルエットとして印象的な一枚にも。望遠で切り取れば力強さを、広角で周囲の風景を入れれば物語性を表現できます。特に石像やブロンズ像は、時間や天候によって光の反射が変化し、同じ場所でも異なる雰囲気を見せてくれるのが魅力。静かに佇む像にレンズを向けることで、人の思いや時代の記憶を写し取るような深みのある写真が撮れます。心を落ち着けて、光と造形の対話を楽しむようにシャッターを切るのがおすすめです。
像
